発作を繰り返す不安感から生活に支障が出る
パニック障害という病気を知っていますか。人気アイドルが相次いで発症し、活動休止を発表するなど、20代に多いとされています。症状としては、激しい動悸や発汗、息苦しさなどが突然現れ、死んでしまうのではないか、といった恐怖に襲われるようです。こうしたパニック発作を繰り返し経験すると、また発作が起きたらどうしようという不安が生じます。発作が起きたのと似たような場所に行けなくなるなど、生活に支障が出るのがパニック障害です。病気としては古くからあり、不安神経症と定義されていました。パニック障害という名称になったのは、1980年代と比較的最近です。
この病気が広く知られるようになったのは、新世代の抗うつ薬で治療可能なことが90年代に明らかになってからです。著名人が自分はパニック障害です、と公表するケースが出てきたことも認知向上につながりました。
治療が早いほど治りやすい
パニック障害の治療は、薬と認知行動療法の組み合わせが効果的です。抗うつ薬を基本に症状が強い時は不安薬を併用し、発作が無い状態をまず実現します。続く認知行動療法では、体の異常から来る症状ではないことをよく理解した上で、発作を経験したのと同様の場所に行っても大丈夫という経験を少しずつ重ねます。例えば電車の中でパニック発作が起き、怖くて電車に乗れなくなったという人の場合です。最初は各駅停車で一駅だけ乗ってみます。大丈夫なら次は二駅などと、少しずつ距離や時間を長くします。症状がなくなれば薬は不要になります。治療が早いほど治りやすいので、心療内科の受診をためらわないことが大切です。
心療内科を梅田で探すには、自分の症状や通いやすい距離にあるかなどを確認するのがポイントだと言えるでしょう。